ジャイアントラッシュはシステム毎に破断強度テスト報告書を完備していますが、
実際の使用環境によりシステム強度は異なります。※カタログ記載の規定強度は保証値ではありません。
また、安全に作業を行う為 安全管理責任者は全ての作業者に対し以下注意点の周知徹底を図って下さい。
- 1.ワイヤーバックルには向きがある
- ワイヤーバックル側面のワイヤーがクロスしている側に締め機をセットする様(締め機から見てツノが常に右側を向く)バックルをセットします。
ワイヤーバックルには<つぶれ易い=バンドを固定する側>と<反発が大きい=バンド巻取り側>があります。万が一逆方向にバンドの引き締めを行った場合、ふさわしい引き締めを得る前にバックルが閉じてしまいます。結果として「バンドの緩み」や「バンドの破損」など、重大な事故につながる危険があります。
- 2.バックルの位置決め
- バックルは、底面が常に直線になる位置にセットします。
貨物のカド付近や山なりの貨物に接触している等、バンドをセットしたバックル底面が直線を維持できない場合、バンド同士充分な摩擦が得られず簡単にバンドが緩みます。
万が一、バックル底面より下方に角度(180度以下)がある場合、輸送中の振動等によりバンドが緩み重大な事故につながる危険があります。
- 3.バックル、バンド取代(とりしろ)。
- バックルにバンドをセットする際、また引き締め後にバンドを切断する際、バックルより最低20cm位のバンド取代を確保することをおすすめします。また、増し締めを行う場合は特に長めにバンド取代を用意します。作業に慣れるまで、締め機カッター機構にバンドを通さずに作業することを推奨しています。
万が一充分なバンド取代がなく、引き締めが適切でない場合、バックルがバンドを保持できず、バンドが緩み重大な事故につながる危険があります。
- 4.鋭角の対応
- 鋭利なカドがある場合、必ずウェスや角当て等保護材をバンドにかけて下さい。
手で押して痛みを感じるようなカド、バリがでている様なカドにはバンドを接触させないで下さい。
バンドが破損し重大な事故につながる危険があります。
- 5.バンドのセット。
- 箱物等にバンドをセットする際、カド部で絶対にバンド同士が重ならない様セットします。
また、バックルを起点に箱カドのポイントが同数になる様振り分けて下さい。
バンドが、カドや突起部にて重なった場合、上下バンドの引っ張られる方向が逆になる為、
大きな摩擦抵抗が発生しバンドを十分に引き締める事ができません。
下側に通るバンドが緩んだままの状態になり、輸送中の振動等によりバンド全体が緩み重大な事故に繋がります。